数式認識
スクリーンショットや画像ピンの数式をLaTeXに変換します。原画像と照合して修正し、区切り記号やコピー形式を選び、文書や数式画像に出力します。
論文、教材、画像内の数式をLaTeXソースとして認識し、修正して文書や数式組版に使えます。数式をそのまま表示するには、数式画像をコピーするか画像ファイルを出力します。
スクリーンショットや画像ピンから開始する
Ctrl+1⌃ Control+1でスクリーンショットを撮り、分数線、上下付き文字、括弧を含む数式全体を選択します。
スクリーンショットツールバーのその他メニューで「LaTeX認識」を選択します。これが数式認識です。既定では第2階層にあり、Shift+F⇧ Shift+Fでも実行できます。
認識が完了したら、ウィンドウ内で原画像と数式を照合します。
既存の画像ピンでは、右クリックして「認識」→「数式認識」を選択するか、ピンにフォーカスを移してShift+F⇧ Shift+Fを押します。
数式を1つ選んでソースを編集する
左側が原画像、中央が数式プレビューとLaTeXソース、右側が認識した数式の一覧です。複数ある場合は既定で「すべての数式」が選択されます。一括コピーや出力はできますが、まとめて表示されたソースは読み取り専用です。
右側で数式をクリックすると、中央でソースを編集でき、プレビューも更新されます。結果が1つだけなら直接編集可能になり、右側の一覧は非表示になります。不要な結果は一覧で右クリックし、「数式を削除」を選択します。
右上で「数式と画像」「画像のみ」「数式のみ」を切り替えます。ウィンドウが狭いと比較モードでも原画像を自動的に隠します。「数式と画像」を選び直すと、幅の広い比較ウィンドウに戻ります。プレビューとソースは見出しで折りたためますが、少なくとも片方を開いておきます。
「無効なLaTeX · 最後の有効なプレビューを表示」と出た場合、プレビューは現在の下書きを表していません。未完成の入力は保持され、LaTeXやプレーンテキストとしてコピーできます。画像コピー、ほかの形式への変換、出力の前にソースを修正します。「すべての数式」では1つでも無効な数式があると全体の出力に影響します。
LaTeXの区切り記号を選ぶ
ソース見出しのドロップダウンで数式を囲む記号を選びます。既定は独立した数式用の$$です。貼り付け先に合わせて選べば、コピー後に1つずつ記号を加える必要はありません。
| オプション | コピーされる形式 |
|---|---|
| 区切り記号なし | 数式ソースのみ |
$または\(の行内数式 | $…$または\(…\)で囲みます |
$$または\[の独立数式 | $$…$$または\[…\]で囲み、独立した行にします |
| equation / equation* | 番号あり/番号なしの数式環境を使います |
「すべての数式」では各数式を個別に区切り記号で囲み、空行で区切ります。番号の表示方法は、コードを受け取る組版ツールによって決まります。
用途に合わせてコピー形式を選ぶ
ソース見出しのコピーボタン右側の矢印をクリックします。形式を選ぶとすぐにコピーし、その形式を記憶します。以後はメインボタンもその形式を使います。対象範囲は選択中の数式、または「すべての数式」です。
| 用途 | 選ぶ形式 |
|---|---|
| LaTeXエディターに貼り付ける | LaTeX |
| ソース文字列を取り出す | プレーンテキスト。LaTeXソースのままで、自然言語には変換しません |
| 文書やスライドに表示する | 数式画像 |
| ほかの数式記法を使う | MathML、AsciiMath、Typst |
| 文書に編集可能な数式として貼り付ける | Word ドキュメント |
「Word ドキュメント」を選択した後は、対象の文書に通常どおり貼り付けます。独立した文書を保存する場合は、後述のDOCX出力を使います。
Ctrl+C⌘ Command+Cは通常、現在の形式でコピーします。ソースエディターにフォーカスがあり文字を選択している場合は、選択した原文のコピーが優先されます。数式全体やすべての数式をコピーするには、コピーボタンを使います。
ファイルを出力する、文書を開く
1つの数式と「すべての数式」のどちらを選択しているか確認し、上部の「エクスポート」をクリックします。
| 形式 | 適した結果 |
|---|---|
| Word ドキュメント(.docx) | 編集可能な数式を保持し、複数の数式を個別に同じ文書へ書き込みます |
| ベクター画像(.svg) | 拡大しても鮮明な数式画像です |
| PNG画像(.png) | ほかのアプリに挿入しやすい白背景の数式画像です |
| その他の画像形式 | BMP、JPEG、WebP、AVIFを選べます。保存可否は形式のサポートに依存します |
すべての数式を画像として出力すると、1枚の画像に縦に並びます。ファイルの出力はクリップボードを変更しません。
上部の「…で開く」は一時DOCXを生成し、システムの関連付けアプリで開きます。保存先を自分で選ぶ場合は「エクスポート」→「Word ドキュメント」を使います。
ウィンドウの設定を調整する
右上の歯車で「数式の設定」を開きます。「余分な空白を削除」は既定でオンです。数式コピー後に閉じる、選択テキストのコピー後に閉じる、単一の認識ウィンドウを使う、認識後に元のピンを閉じる設定はすべて既定でオフです。
「単一の認識ウィンドウを使う」をオンにすると、新たな認識時にほかの数式認識ウィンドウを閉じます。結果を並べて比較する場合はオフのままにします。「文字サイズ」はソースの表示だけを変え、数式の内容は変えません。
数式認識にはインターネット接続が必要です。失敗や「数式が見つかりませんでした」の場合も原画像は残り、再試行できます。より鮮明で欠けのない数式範囲を選び直すこともできます。